サイト売買市場で「雑記ブログ」と「特化ブログ」どっちが人気なのでしょうか?
そしてどれくらい相場に価格差があるものなのでしょうか?
この記事ではブログ売却を考慮した際に、雑記と特化でどっちがお得なのか考察しています。
実際のラッコM&Aでの案件情報を基にして解説していきます。
日々気になったことを記事にしていく個人ブログで多いタイプです。
逆に特化ブログはジャンルを絞り込んで、そのジャンルに関連する記事だけで構築していきます。
専門性を高めることで読者の信頼が得やすいという特性があります。
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目次
雑記 vs 特化!成約案件情報から定量的に比較
サイト売買市場において、雑記ブログと特化ブログはどれだけ評価が異なるのでしょうか?
個別案件により状況は異なりますので、あくまで参考値ではありますがラッコM&Aの案件情報を基に定量的に比較していきます!
雑記ブログ | 特化ブログ | |
---|---|---|
掲載案件における比率 | 24% | 76% |
成約案件における比率 | 22% | 78% |
成約率 | 51% | 58% |
平均交渉申込数 ※成約案件 |
15 | 14 |
平均1記事評価額 ※成約額÷記事数 |
3,169円 | 4,620円 |
平均月間利益倍率 ※成約額÷月間利益(月間利益10,000円以上案件) |
15ヵ月 | 23ヵ月 |
平均PV評価額 ※成約額÷月間PV(月間1000PV以上案件) |
21円 | 65円 |
月間1000PV未満比率 ※成約案件 |
10% | 24% |
月間利益1000円未満比率 ※成約案件 |
10% | 24% |
月間1000PV未満かつ月間利益1000円未満比率 ※成約案件 |
0% | 11% |
平均PV単価 ※月間売上÷月間PV(成約案件) |
1.62円 | 3.86円 |
雑記ブログの売却案件は少数派(24%)
今回集計したブログの中で、いわゆる雑記ブログと言われるものは24%と少数派に属するものでした。
※あくまでも売却案件として掲載された案件の中での比率なので、WEB上の雑記ブログの比率を表すものではありません。
雑記ブログはジャンルの縛りがないことから、属人的な記事が投稿されやすい傾向があります。
そのため、直感的にこれは売れにくいだろうということでそもそもサイト売買市場に出てきにくいのかもしれません。
特化ブログの方が成約率が高い(58%)
特化ブログの成約率58%と比較して、雑記ブログの成約率は51%でした。
特化ブログの方が成約率が高いようですが、集計結果においてはそこまで大きな違いはありませんでした。
平均交渉申込数も雑記15に対し特化14とほとんど差がありません。
ただし、特化ブログは成果が出ていない案件も多く、逆に雑記ブログは成果が出ているものの比率が高いです。
売りに出ていないだけで成果の出ていない雑記ブログが掲載され、集計内容に加わると雑記の成約率は51%から低下する可能性が十分あります。
特化の1記事あたり評価額は雑記の1.46倍
成約額÷記事数で計算される1記事あたりの評価額は、雑記3,169円に対して特化4,620円と1.46倍にも上りました。
特化ブログの方がストレートに記事コンテンツの価値が評価されるようです。
特化の月間利益に対する評価額は雑記の1.53倍
サイト売買の相場は大雑把に月間利益の12~24ヵ月分(リスク/人気で増減)というところが基準となっています。
雑記ブログ15ヵ月分、特化ブログ23ヵ月分と見事に相場の上下に位置しています。
収益が上がっている特化ブログは雑記ブログより、月間利益基準で1.53倍高く売れています。
特化の1PV評価額は雑記の3.09倍
成約額÷月間PVで計算される1PVあたりの評価額は、雑記21円に対して特化65円と3.09倍にも上りました。
雑記ブログに比べて収益改善余地が高いとして、高い評価されているものとを考えられます。
実際に平均PV単価(月間売上÷月間PV)も雑記1.62円に対し、特化3.86円と2.38倍の収益性を出しています。
特化ブログは成果が出ていなくても売れる
成果(アクセス/収益)が出ていなくても、特化ブログの場合は一定量売れています。
一方で雑記ブログの方は成果が出ていなければ売れないようです。
【結論】特化ブログの方が高く売れる
上記の集計結果により、サイト売買市場においては特化ブログの方が高い評価を受けるということがわかりました。
収益還元、PV評価、記事コンテンツ評価いずれにおいても特化ブログが雑記に対して明確に優位でした。
特化ブログの方が評価が高くなる要因として、
何のサイトかがわかりやすいということ、その後の運営に必要な知識やマネタイズのイメージが付きやすいという点が考えられます。
例えば「ラッコ」に特化したブログと「海洋生物」全般のブログがあったとすると、
ラッコには詳しいけどシャチには詳しくないと言う方からすると、買った後にコンテンツの追加やメンテナンスをすることが難しいため敬遠されてしまいます。
ジャンルが広くなればなるほど買主さんが持てあましてしまう確率が上がり、その分買主さん候補の数が限られてしまうという構図です。
その分野に精通したライターさんに外注するなどで対応は可能ですが、その分コストが嵩んでしまいます。
ブログなどの小規模なサイト売買においては個人や小規模な企業による売買が中心となっておりますので、リソースの確保が困難であったり効率が低下してしまうような状況はあまり望まれません。
特化ブログは限られた案件とだけ提携しているケースが多いため、ブログ買収後の作業が少ないというのも魅力です。
雑記ブログが不人気というわけではない
売却案件として掲載された雑記ブログの内51%は成約しているため、不人気というわけではありません。
評価額は特化に比べて低いものの積極的に売買されています。
資産性という観点では特化に劣りますが、収益性に対する価格が安いので割安感はあります。
割安ということはそれだけ難点やリスクがあるということでもありますが、雑記だからと敬遠することなくお宝案件かも・・・と、活かす方法を考えてみるのもよいかもしれません。
雑記ブログを高く売るコツ
買主さんとのマッチ率が低下してしまうので、どうしても特化ブログよりは安く・売れにくいという状況になってしまいます。
それでも特化ブログよりは人気が落ちるというだけで、ラッコM&Aでは積極的に売買されている案件の一つです。
そんな雑記ブログを高く売るにはどうすればいいのか、構造的な問題解決から案件掲載時のコツまで紹介します。
構造改革:特化ブログに転換
もしあなたのブログが特化ブログに転換できる余地があるのであれば、特化ブログに転換するのも一つの手段です。
ただしSEOのバランスが崩れるなどのリスクもあるので既にある程度アクセスが発生している場合はあまりお勧めしません。
やるかどうかはリスクとリターンを考えて判断しましょう。
少数派の記事を削除し、特定ジャンルに絞る
少数派の記事がほとんどアクセスを獲得できていないのであれば削除する選択肢もありです。
Googleアナリティクスや、Googleサーチコンソールのデータに基づいて検討しましょう。
複数のブログに分離する
「海洋生物」全般ブログの記事のほとんどが「ラッコ」と「シャチ」で構成されている場合に、「ラッコ」特化ブログと「シャチ」特化ブログに分離するという方法です。
分離した上でそれぞれの記事数が少なくとも数十記事になるボリューム感が目安です。
この手法の難しいところは切りどころです。
今回例に挙げた「海洋生物」括りだと既に特化ブログと言えるので、分離する必要がないとも言えます。
逆に分離することにより、ジャンルがニッチになり過ぎてコンテンツの需要があまりなく、その後の集客に苦労してしまうという問題も起こりえます。
また新規でドメインを取得したり、記事コンテンツの移転、301リダイレクト設定(転送)を行ったりと作業工数もかかりますし、
既にSEOで集客ができている場合は分離することによりサイト全体のGoogleからの評価が低下し、検索順位の低下を招くリスクもあります。
売却時のコツ:案件情報に書いたほうがいいこと
雑記ブログの問題点は、その全容を把握しづらいという点です。
特にサイト売買においては交渉申込をする前はサイトURLを見ることができないため、ブログを見て確認してね!と言うことができません。
なので、どういったサイトなのかをできるだけ具体的に案件情報で伝えるようにしていきましょう。
どういったコンテンツが主体であるかが重要なポイントです。(コンテンツ量・集客・収益の観点から)
- ジャンルごとの記事数とその比率、記事ボリューム(文字数や画像数など)
- ジャンルごとの集客比率
- ジャンルごとの収益性の比率
- コンテンツの内容(制作・メンテナンス工数が見積れるように)
以上のような情報を案件概要にまとめると雑記ブログだとしても、活用方法を考えやすくなります。
案件タイトル:付け方のコツ
「雑記ブログ」と書かないほうがいいです。
どんなコンテンツがあるブログかイメージできなくなることや、そもそも雑記という言葉だけで敬遠されてしまうかもしれません。
- 「ラッコ」記事中心のブログ
- 「ラッコ」「シャチ」「カマキリ」のブログ
というような形で中身をイメージできる単語を含めましょう。
コンテンツが何なのかが最も重要です。
SEOと同じで、まずクリックしてもらう気になるような魅力がなければ数多くの売却案件に埋もれて見てもらうことすらできません。
新規に立ち上げるなら雑記?特化?
サイト売却市場において高く売れるのは特化ブログという結果となりましたが、この集計データはあくまでも売りに出されたブログだけの話です。
実際に0から立ち上げて、どれくらいの期間と工数で収益が得られるようになるか、売却価値はどれくらいになるか・・・。
掛ける時間に対する収益力がどちらが優位なのかは結論が出ていません。
雑記ブログは特化ブログに対して制約が少ない分書き続けやすいという特性があったり、トレンドを追いかけて新規性の高い難易度の低いキーワードを狙いに行くこともできます。
そういった観点から特化ブログよりも成果が出しやすい傾向にあるように思います。
一方で特化ブログは仮に成果が出なくても、しっかりとコンテンツを作りこんでいれば売れるという実績があるため、
うまくいかなかったとしても、売却益でカバーできる可能性があるという点が魅力とも言えます。
ブログは忍耐が必要な事業ですので、続けられることが最も大切だと考えています。
どこにモチベーションを感じるかは人それぞれなので、自分にとって続けていける手段が正解なのかもしれません。
サイト売却を考慮したブログ立ち上げなら「ラッコドメイン+ラッコサーバー」
将来的なサイト売却を考慮して新たにブログを立ち上げるのなら「ラッコサーバー」「ラッコドメイン」で構築しましょう!
かんたんブログスタートならドメイン登録とサーバー契約~WordPressインストールにドメイン・SSL設定まで5分で手続き完了します。
また、サイト売却時には「ラッコM&A」や「ラッコマーケット」でかんたんに売りに出すことができます。
ラッコドメイン+ラッコサーバー構成だと、ドメイン移管やサーバー移転の作業なしでリアルタイムでサイトを譲渡できるので、サイト売買でかかるリードタイムが限りなく短縮できます。
買主さんの負担を軽減することになるため、成約率向上効果を見込むことができます。
ブログ売却ならラッコM&A
特化も雑記も売買実績豊富なラッコM&Aにお任せください!初心者でも安心のシステム・サポート体制が充実しています。
- 売却手数料無料
- 弁護士監修の契約書自動生成
- 契約書電子契約連携
- 無料弁護士相談チャット(契約書内容の相談)
- 売買代金のエスクロー(持ち逃げ防止)
- 本人確認
- サイト移行代行
- 次に何をすればいいかパッとわかるToDo管理
- 取引進行でわからないことは何でも聞けるサポート体制
参考:サイト売買プラットフォーム「ラッコM&A」とは?特徴やこだわりポイント
買主さんとの交渉大変そうだな・・・と思ったらラッコマーケット
ラッコマーケットは売主・買主間の交渉フローが存在していません。
取引にかかるリードタイムを0にすると言うコンセプトで生まれたサイト売買プラットフォームです。
ラッコドメイン+ラッコサーバーで管理されている特定条件のWordPressサイト限定ではありますが、最小限の手間でサイト売買を行えます。
まとめ
高く売れるのは特化ブログ。雑記ブログより1.5倍以上の価格での売却が見込めます。
ただしトータル収益ではどちらが優位とは断言できないので、あなたのスタイルに合った続けられる方法がおすすめです。
個人の間でもサイト売買が活発に行われるようになってきています。
ブログ運営における収益獲得方法として、ブログ売却を視野に入れて資産性を意識した構築ができると後で得できるかも!
サイト売買を活用してブログ運営をうまく乗り切っていきましょう。