【EC特集】数億円も夢じゃない!?話題のブランド売却の魅力とは

これまで2回にわたり、株式会社ウブンの森岡さんにAmazonセラーの魅力・気をつけたい失敗などについてお聞きしてきました。
【EC特集】参入するなら今!Amazonセラーで成功するために必要なこと 【EC特集】Amazonマーケティングの失敗例と対策

今回はEC特集の最終回として、ECのブランド売却に関する記事をご紹介します。

ECのブランド売却とはどういったものなのか?ブランド価値の評価とは?をわかりやすく解説いただきます。

こんにちは、株式会社ウブン代表の森岡健太郎(@moriken_ubun)です。

弊社は国内唯一のAmazonBoutiqueAgencyとしてAmazon出品者様の売上最大化を支援しています。

「売上が上がらない」、「売上が上がるほどキャッシュフローが厳しい」「採用などで商品開発に集中できない」という悩みを持ったブランド様に向けた共同運営・出資・買収サービスも提供しています。

Amazonに関する相談がある方は是非、気軽にお問い合わせ・DMもらえればと思います。

森岡さん、今回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
前回はAmazonで売上を上げていく上で重要な戦略・施策について「よくある失敗例と対策」を紹介しましたが、ブランドがある程度の売上規模になっていくと継続的にブランドを保有し続ける以外にも『売却』という選択も可能です。

今回はグローバルでも市場が盛り上がっている『ブランド売却』について解説していきます。

ブランド売却とは?

この記事を見ている方はご存知かもしれませんが、サイトの売買などと同様に物販で作ったブランドも売却することができます。

グローバルの市場規模は1兆円以上

数年前からアメリカを中心にAmazonで販売しているブランドを専門に買収する企業が出現し、その市場が盛り上がりを見せています。

2020年から参入企業が右肩上がりで増加し、その市場規模は130億ドル(1.5兆円)まで拡大しております。


(参照:https://www.marketplacepulse.com/articles/amazon-aggregators-raised-over-12-billion-in-2021

ブランド売却は新しい出口戦略

Amazonで商品やブランドを作って、販売している方の多くが副業や個人事業主から始めた方がほとんどです。

最初は売上を拡大していき、利益を増やしていくことを目標に頑張っていきますが規模が大きくなるにつれ物販ならではのいくつかの問題が発生することが多いです。

①キャッシュフロー

売上が上がると当然、利益も増えていきますが、EC事業は基本的には先に商品を仕入れる必要があるため同時にキャッシュフローの問題が発生します。

売上が上がるほどキャッシュフローが厳しくなっていき借り入れを増やさないと事業が回らなくなります。

②採用や教育

最初のうちは商品展開も少ないため、1人でも工数をかけずに運営が可能ですが規模が大きくなるにつれ、やることも増え”人”の問題が発生してきます。

出荷などのオペレーションや顧客対応などの業務が増えてくると人を雇い、教育も必要になります。

③プラットフォーム依存

Amazonのようなプラットフォームでの販売は低リスクで始められる一方でネガティブレビューを書かれてしまったり、規約違反をしてしまうと出品停止・アカウント停止になるリスクもあります。

そうなった場合、次の日には売上が0になってしまいます。

アカウント停止などはかなり最悪のケースですが、そこまでいかなくても新規参入者にシェアを奪われる可能性もあります。

このようにブランド運営は最初、軌道に乗せることができたからといって安心してはいられず、数年間、継続手に売上を上げ続けることは想像以上に大変です。

そのため、ブランドを売却してその資金をもとに新しいことを始めたり、セミリタイア生活をするといった選択を取る方が増えており、『ブランド売却』は新しい出口戦略となっています。

ブランドの価値の決まり方

ブランド資産をお金にかえる

日本では買収・売却というワードはあまりいい印象を受けない方も多いと思います。強者が弱者を飲み込んでしまうようなイメージで捉えられている人もいるかも知れません。

ですが、アメリカを中心に盛り上がりを見せているこのブランド売却の手法はどちらの立場が強いなどの上下関係はありません。

ブランドオーナーは今まで築き上げてきた資産をお金に変えることができ、買収側の企業はそのブランドを引き継いで更なるブランドの成長を目指すWin=Winの関係で成り立っています。

ブランドオーナーが0から作ってきた資産こそがブランドの今の売上に繋がっています。

今まで苦労を重ねて築き上げてきた資産(ブランド)をお金に変えられるという新たな手段を持てるということは、ブランドオーナーにとっては大変有意義な手段になり得るのではないかと思っています。

ブランド価値の評価方法

ブランド価値を示す売却価格は基本的には利益ベースで算出されます。多くの場合、EBITDAに対して◯倍かの評価で売却金額が決まります。

EBITDAは経常利益から利息や減価償却費の影響を差し引いた金額ですので、利益率が高いブランドのほうが高く売れます。

EBITDAの何倍になるかどうかは買い手によって異なるので、一概には言えないですが一般的にブランド売却の場合、2~4倍くらいになることが多いです。

ブランドを立ち上げて月利数百万円まで伸ばして、数千万円で売却するといった形で個人でも時給ではない形で大きな金額を手に入れることができるのがブランド売却の最大のメリットです。

1つブランドのブランドを売却した後も、新しいブランドを立ち上げ再度売却するといった形で複数回売却をしている方もいます。

ブランドの評価額が上がる要素

EBITDAの何倍になるのかは様々な要素で判断されますが、重要となる要素はいくつかあります。

これから、売却を前提にブランドを立ち上げる方は参考にしてみて下さい。

  • 商標・ブランド登録:商標がないとブランドの権利が侵害されることがあるので、自社のブランドは必ず商標を取る必要があります。
  • ベストセラーやレビュー評価:買い手は将来も安定的に売れる可能性がある商品のほうが、高い評価をつけることができます。
  • トレンド:一過性のトレンドはなく、安定的に売れているほうが評価が高くなります。一時的にヒットしたけどその後売れなくなるような商品は価値が下がる可能性があります。
  • 収益の安定性:利益が安定的に出せている商品であるほど、買い手にとって魅力的になります。
  • 商品ラインナップ:商品ラインナップが複数あり、売上も分散しているほうが高い評価を得ることが多いです。1商品が販売できなくなるようなリスクがあっても、収益を担保できることが重要ですので商品数は重要な要素です。一方で商品数が数千あるようなアパレルなどは在庫管理が煩雑になるので、売却先が限定されることもありますので数が多ければよいという訳ではありません。

まとめ

ブランドを売却された方とお話する機会がありますが、多くの方が1人でブランドを運営されていて、将来的にもその状態を維持したいためブランドを売却することにしたという話をされていました。

また、物販で稼いだお金で新しい挑戦をしたいという理由で、売却することを選択をしたという方もいます。理由は様々ですが、売却という手段を通して自分が目指したい方向性を選択できるのが一番の魅力だと思います。

必ずしも売却が全員のゴールになる訳ではないですが、選択肢がいくつもあることはこれから参入する方にとっても魅力的になるのではと思います。

全3回のシリーズでブランドの立ち上げから売上上げるためのマーケティング、最後にブランド売却についてお伝えしてきましたがいかがでしたか?

今から物販に参入する方、既にブランド運営されている方にとっても有意義な内容になっていたら嬉しいです。

Amazonに関する相談・お問い合わせはHP・DMにて受け付けています!

最後までお読みいただきありがとうございます!

森岡さん、今回も詳しい解説ありがとうございました!

これまでの記事でAmazonのECやマーケティングについてのご興味・ご相談がありましたら株式会社ウブン(https://www.ubun.co.jp/)さんへぜひお問い合わせしてみてください。