ラッコM&Aにおいて「検収」とは、売主による譲渡対象物(サイトやアカウントなど)の移行が完了した後、買主が譲渡対象物に過不足や事前情報との相違がないかを確認する作業のことを指します。この記事では、具体的な作業内容や注意点について説明します。
目次
具体的な検収事項
譲渡内容に漏れがないか、正常に動作するか、あるいは仕様を満たしているかを具体的に検証します。
WEBサイトを譲渡されるケース、YouTubeチャンネル・Instagramなどのアカウントを譲渡されるケース、それぞれ以下のポイントを確認してください。
下記の検収項目は一例です。譲渡物の実態や契約書の内容に応じて、適宜調整ください。
WEBサイト譲渡の場合
データの整合性
・記事数、アクセス数や、収益データ(売上・コスト)などが事前に提示されたものと一致しているか
所有権移転
・対象サイトのドメイン事業者とサーバー事業者の管理が、正しく引き継がれているか
サイト表示/編集確認
・Webサイトやアプリケーションが正常に動作/表示しているか
・各種リンクやフォームが期待通りに機能しているか
・管理者画面へログインして投稿・編集ができる状態か
データ解析ツールの管理者権限
・Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなど、データ解析ツールの管理者権限が付与されているか
第三者ツールや広告収益アカウントの確認
・アフィリエイト広告プログラム(ASP経由や楽天など)やCPC/CPM広告(Google AdSense)など、利用している広告サービスを確認する
※広告アカウント自体の引継ぎは行えません。買主がアフィリエイトサービスへ新たに利用申請が必要です。
運営方法・体制の確認
(引継ぎ可の場合の一例)
・コンテンツ作成マニュアルやリサーチ方法などが提供されているか
・運営を外注している場合は、外注先の連絡手段・連絡先、発注内容などが引き継がれているか
ECサイトの場合:商品在庫・仕入先などの確認
・在庫や仕入れ先の情報が提供されているか
アカウント譲渡の場合
データの整合性
・フォロワー数、投稿数、収益データ(売上・コスト)などが事前に提示されたものと一致しているか
所有権移転
・管理者として対象アカウントへの投稿・編集ができるか
・プラットフォームのインサイト情報や収益情報を閲覧できるか
第三者ツールや広告収益アカウントの確認
・アフィリエイト広告プログラム(ASP経由や楽天など)やCPC/CPM広告(Google AdSense)など、利用している広告サービスを確認する
※広告アカウント自体の引継ぎは行えません。買主がアフィリエイトサービスへ新たに利用申請が必要です。
運営方法・制作体制の確認
(引継ぎ可の場合の一例)
・コンテンツ作成マニュアルやリサーチ方法などが提供されているか
・運営を外注している場合は、外注先の連絡手段・連絡先、発注内容などが引き継がれているか
譲渡物に関する不明点や不備が見つかったら
検収中に、不明点や譲渡対象物の不備、検収の進行を妨げる不具合等が見つかった場合、売主に具体的な質問や相談を行い、早期に解決を目指しましょう。問題を適切に解決することで、検収をスムーズに進めることができます。
検収における注意点
検収は、契約書で取り決めた内容どおりに譲渡物の引き渡しが完了したどうかを確認する、取引の最終工程です。
この工程を怠ると、後々トラブルに発展するリスクがあります。以下の点に留意して慎重に検収を進めましょう。
検収期限(スケジュール)を守る
譲渡対象物(サイトやアカウント)を受領したら速やかに検収作業を開始し、契約書に定められた検収期限内に検収作業を完了するようにしましょう。
譲渡対象物の移行作業や取引の遅れで検収期限内に検収を完了できない可能性がある場合は、新たな検収期限を売主・買主で相談の上決定してください。
参考:契約書の移行期限日・検収期限に間に合わない場合、どうすればいいですか?
契約書内容に沿って検収する
締結した契約書をもとに検収を行ってください。契約書に記載されていない事項を理由に、検収完了報告を引き延ばすことはできません。
検収完了報告はすべて解決してから行う
不安や懸念材料が残ったまま検収完了報告を行うのはトラブルのもと。一度検収完了報告を行うと、ステータスの巻き戻し(キャンセル)や売買代金の返金には一切対応できません。

広告収益アカウント(アフィリエイトなど)の引き継ぎは?
広告アカウント自体の引継ぎは行えません。買主がアフィリエイトサービスへ新たに利用申請が必要です。詳しい内容については、下記記事をご覧ください。

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